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芦沢央『火のないところに煙は』(新潮社)

ミステリと思って読んだけれど、これ、ホラー??

収録作品

染み/お祓いを頼む女/妄言/助けてって言ったのに/誰かの怪異/禁忌

*****

ある日、「怪談」がテーマである短篇小説の執筆依頼が私の元へ舞い込む。

断るか悩む私は過去に起きたある不可思議な出来事を思い出す。

*****

一つ一つが別の事件ながら重複する登場人物も徐々に出てくる。

そして、最終的につながりに気づいた時、ぞっ!とする。

久しぶりに夜中起きた時などにドキドキするくらい怖くなってしまっていて、分かりやすくお化けばぁ!といった話ではないのに何でこんなに怖いんだろうと考えていた。

最終話を読む前に思ったのは、「分かりやすいお化けがいないから」怖いんだ、ということ。

怖がるべき対象が分からない、対処ができない。

怖いものから逃れられないから怖いんだ。

そして、主人公が著者であるかのようなつくりは「本当にあった怖い話」なのか?と更にびびってしまう。

↑突っ込んで調べるのが怖いから真相は知らない…。

もう、知らないことにしよう…。

中盤ハラハラ…、後半一気にドキドキ…わぁぁぁ…と怖い気持ちのまま取り残される…。

決して派手な登場をしない恐怖の存在っぷりが怖い。

倉井眉介『怪物の木こり』(宝島社)

『このミステリーがすごい!』2019年第17回大賞作品。

主人公はサイコパスの弁護士。

過去に罪を犯した弁護士、というと中山七里さんの御子柴司二シリーズを思い起こす。

*****

二宮彰は人を殺すことに何のためらいも罪悪感も抱かない人間。

ある日、帰宅した彰は急に襲われる。

不気味なマスク、そして斧。

頭を負傷したものの、生き延びた彰は復讐を誓う。

しかし、その怪我により、彰の心に変化が生じ始める。

そして、殺害後脳を奪う“脳泥棒”。

過去に起きた児童誘拐連続事件。

これらの事件は繋がっているのか-?

*****

 

脳泥棒の犯行内容は勿論エグイんだけれど、全体的にそこまでエグイ描写はなかったこともあり、さくさく読めた。

面白かった。

細かいことを言い出すと色々と粗もあるものの、『このミス』作品は粗削りだけれどエンタメ性が高い、という風に私はとらえているので、まぁいいかな。

ハッタリ勝負?

細かいこと…主人公が弁護士、という設定…要る?とか。

弁がたったり、良い縁談に出会えたり、高級マンションに住めたり、医者の友達がいたり、に説得力を持たせるために必要だったのかしら。

読み終えて帯を見て、「あ、弁護士だったね」と思い出したよ…。

人物描写がもう少し深かったらもっとのめりこめたかな。

杉谷はなかなか良いキャラクタな気がするけどなぁ。

警察側、彰側、と視点が行き来するので、もう少し警察側にハラハラが欲しかった。

もっと迫ってくるのかと思ったら全体的に事件の周りをふわふわしている感じ。

構成や発想は面白かった。

一気に読んだ。

途中に出てくる童話『怪物の木こり』や映画(ティルム・バートン…)はフィクション。

興味が湧いて思わず調べちゃった。

あまり振り返らず突っ走って読んでみるのがおすすめ。

原作:白井カイウ、作画:出水ぽすか『約束のネバーランド 13巻(以下続刊予定)』(集英社)

ラートリー家の追手から逃げるエマたち、そして、エマたちを逃がすためにシェルターに残るユウゴとルーカス。

 

前巻の後半はバタバタしたものの、あんまり盛り上がれなかったんだけれど、今巻はなかなかハラハラの巻。

 

新しい登場人物も加わるよう。

 

今までも生きるか死ぬか、殺すか殺されるか、という要素はあったと思うけれど、一気にバイオレンスな雰囲気漂うメンバーが出てきた。

 

ちょっときな臭いなぁと。

 

メインのキャラクタは慈悲深い面はあるようだけれど、前述のメンバーを率いているくらいだからそれを是としているんだろうし。

 

人間はもちろん、鬼とでも極力話し合いたいと考えているようなエマとはぶつかるんじゃないだろうか。

 

どうなるんだろなぁ。

文:スマ、絵:山村浩二『おかおおかおおかおだよ』(童心社)

クレヨンでおかおを描くのが大好きなゆめちゃんは色んなところにどんどんおかおを描いていく。

 

いよいよお母さんに叱られたゆめちゃんは外に飛び出して…。

 

 

 

 

*****

 

 

 

第6回絵本テキスト大賞、大賞受賞作品。

 

ちょっと個性的なイラストが目をひきます。

 

 

おかおを描くのが大好きなのびのびとかわいいゆめちゃんのお話。

 

 

 

でもさ、ゆめちゃん…。

 

そりゃ、叱られるよ!(笑)

 

家の中以外でもあんなにやらかしていると知ったらお母さん卒倒するんじゃないかい。

 

なんて現実的なつっこみを入れつつ。

 

ゆめちゃんの自由にどんどん走っていく姿はとても良い。

 

清々しいのびやかさ。

 

不思議なものに出会ってもすっと受け止め、何とかしてあげたいと思う優しさ。

 

自由奔放だけれど、天真爛漫なゆめちゃんは憎めず、愛らしい。

 

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文:ボニ・アッシュバーン、絵:ジュリア・デーノス、訳:小川糸『かようびのドレス』(ほるぷ出版)

大好きで大切なお気に入りのドレス。

 

火曜日に切る特別なドレス。

 

でも、ある日サイズが合わなくなってしまう。

 

そこでママが…。

 

 

おしゃれが好きな女の子が一枚のドレスを大切に想う気持ちがいとおしい。

 

まるで魔法使いのような存在のママがすごい…物を大切にする工夫も素晴らしい。

 

同じような魔法を不器用な私にはできないかもだけれど

 

かたちを変えつつもずっと女の子のお気に入りとしてそばにいることができてドレスも幸せだろうな。

 

ドレスの変身ぶりが楽しく、女の子の嬉しそうなイラストにこちらも顔がほころんだ。

 

 

小川糸さんは読んでみたい作家さんだったので、そこもこの本が気になってしまった要因。

 

小川さんの小説も読んでみたいな。

«作:マーガレット・ワイズ・ブラウン、絵:レナード・ワイスガード、訳:わたなべしげお『きんのたまごのほん』(童話館出版)

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